今回は、漢方薬を長期服用されている方に気をつけてもらいたいことをお伝えします。

漢方薬は副作用がないと言われていますが、誤った処方をすると副作用が出ます

誤った処方で、生薬山梔子(さんしし)、サンシシ含有製剤を長期(5年以上)服用されている場合、腸間膜静脈硬化症に稀になることが報告されています。

この腸間膜静脈硬化症とは、腸間膜静脈壁が繊維性肥厚・石灰化が起こり、腹痛(特に右側)、下痢、吐き気・おう吐などの症状がでるものです。

このサンシシ(山梔子)は、クチナシ果実を乾燥したものです。清熱、除煩、消炎などの効能があり、熱症状、のぼせ、イライラ感、不眠などに用いられます。また、クチナシは古くから黄色染料として用いられ、現在も、きんとんやタクアンなどの食品の着色料としても用いられています。

ですから、熱症状、のぼせ、イライラ感、不眠などが無い人が、ダイエットやお腹の脂肪の燃焼などの目的で使用すると、熱を取り過ぎてしまい、腸間膜静脈硬化症のようになってしまうので注意が必要です。

ですから、漢方薬であっても服用される場合は、漢方薬に詳しい病院、薬局、薬店でご相談されるのが安心です。

今現在、腹痛(特に右側)や下痢を繰り返し、防風通聖散、山梔子サンシシ含有製剤を長期服用されている方は、医療機関での検査をおすすめします。

 

山梔子(サンシシ)含有製剤

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、加味逍遙散合四物湯(かみしょういようさんごうしもつとう)辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)、茵蔯こう湯(いんちんこう)、温清飲(うんせいいん)、梔子柏皮湯(ししはくひとう)、柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、五淋散(ごりんさん)、滋腎明目湯(じじんめいもくとう)、洗肝明目湯(せいかんめいもくとう)